RINEXT LAB｜業務改善とDX支援のパートナー 
「また辞めた…」その原因、本当に“人”ですか？
「せっかく育ったのに、また辞めてしまった」
「人手不足が続いて、いつもギリギリ」
こうした悩みを抱える経営者は多いものです。
でも、その原因は「給料」や「人間関係」だけではありません。
実は、“改善が進んでいない環境”こそ、人が辞める最大の理由なのです。
辞めたくなる職場に共通する３つの特徴
私がこれまで見てきた企業で、離職率が高い職場には共通点があります。
- 仕事が属人化している
- ミスや手戻りが多く、疲弊感がある
- 改善提案が通らず、声をあげても変わらない
この３つが重なると、
社員は「何をしても報われない」と感じ、やがて意欲を失ってしまいます。
つまり、人が辞めるのは「環境のせい」であって、
「人のせい」ではないことが多いのです。
改善が進むと、社員が“動きやすくなる”
改善とは、「悪いものを直す」ことではなく、
“人が働きやすい環境を整える”こと。
たとえば――
- 紙やExcelの手入力をなくし、作業を一元化する
- 承認や確認の流れを明確にする
- 共有フォルダやチャットツールで情報を統一する
こうした仕組みの改善で、
社員は迷わず仕事に集中できるようになります。
「どこに何があるかわかる」
「同じ質問をしなくていい」
「誰でも同じ品質で進められる」
これだけで、現場のストレスは大幅に減り、
自然と離職も減っていくのです。
改善は、“心理的安全性”を生む
整った現場では、ミスが起きても責められません。
原因を一緒に探し、再発を防ぐための仕組みを整える。
つまり、「人を責める」のではなく、「仕組みを変える」。
この文化が根づくと、社員は安心して意見を出せるようになります。
「これを変えた方がいい」「ここが効率悪い」と声をあげても大丈夫。
これこそが、心理的安全性のある組織です。
心理的安全性が高い職場では、
- 社員同士の関係がよくなる
- 意見交換が活発になる
- 新しいアイデアが生まれる
結果として、社員の定着率が上がり、会社が強くなります。
改善が人を成長させる“仕掛け”になる
改善を進めるとき、私は「答えを与えない」ようにしています。
なぜなら、改善そのものが社員の成長プロセスだからです。
現場の人が自分で問題を見つけ、考え、試す。
その過程で、主体性・判断力・協働力が育ちます。
これは「教育研修」では身につかない力です。
日々の仕事の中で、改善を通じて“考える力”が育つ。
そして、自分の提案が採用されたり、
「前より楽になった」と感じることで、やりがいが生まれる。
この“成功体験の積み重ね”こそが、定着率を上げる最大の要因です。
経営と現場を“つなぐ改善”が、辞めない組織をつくる
経営者が描く理想の未来。
現場が感じる日々の課題。
この２つの間にギャップがあると、
社員は「何のために頑張っているのか」が見えなくなります。
だからこそ必要なのが、
経営と現場をつなぐ“改善の仕組み”です。
経営の想いを現場で実現できるように見える化し、
現場の声を経営判断に反映できるようにする。
この循環ができると、
社員は「自分の仕事が会社の未来につながっている」と実感します。
この“納得感”が、離職を防ぐ最大の力になります。
「整える」ことは、辞めない職場をつくること
整え屋としてお伝えしたいのは、
改善とは、仕組みと人の両方を整えることだということです。
- 現場のムダを減らす
- 情報を見える化する
- 教育を仕組みに変える
- 社員が声をあげられる文化をつくる
これらを積み重ねることで、
「働きやすい」「続けたい」と思える職場が生まれます。
つまり、改善とは“人が辞めない仕組み”をつくる活動なのです。
“人が辞めない会社”を、一緒につくりませんか？
離職率が高い会社ほど、実は改善の余地が大きい。
それはつまり、伸びしろがあるということです。
「もう人が足りない」と嘆く前に、
まずは“仕組みを整える”ことから始めませんか？
改善は、数字を動かすだけでなく、
人の心を動かす経営の基盤になります。
一緒に、“辞めない会社づくり”の第一歩を踏み出しましょう。
