その改善、理想の未来に近づいていますか？ - RINEXT LAB

改善を続けているのに、成果が出ない理由

「うちも改善活動はやっている」
「毎月の会議で改善テーマを出している」

そんな声をよく耳にします。

でも実際に現場を見せていただくと、
“改善のための改善”になっているケースが少なくありません。

改善とは、本来「理想の未来に近づくための手段」です。
ところが多くの会社では、
「現状を少し良くする」ことが目的にすり替わってしまっているのです。

その結果、改善は進んでいるのに、
会社は未来に進んでいない。
そんなズレが起きています。

目の前の「ムダ取り」だけでは未来は変わらない

例えば、こんなシーンを見たことはありませんか？

・「紙を減らそう」と言ってExcelに置き換えただけ
・「報連相を徹底しよう」と言ってチェック表を増やした
・「効率化」と言いながら、承認ルートが増えて遅くなった

これらはどれも“悪くない改善”です。
でも、未来を見据えた改善ではないのです。

改善とは、「良くすること」ではなく、
“どこに向かって整えるのか”を明確にすること。

つまり、今ある課題を直す前に、
「何を目指してこの改善をしているのか」を言語化することが大切です。

改善のゴールが“未来の理想”とつながっているか？

私が現場で感じるのは、
経営者と現場の「目的のズレ」が改善を停滞させているということ。

経営者は未来を見て、
「効率化して次のステージへ進みたい」と思っている。

一方、現場は目の前の作業をどうにかすることで精一杯。
結果、改善が“現状の延長線上”で止まってしまう。

本来、改善の目的は「今を良くする」ことではなく、
「未来の理想を実現するために今を変える」こと。

だからこそ必要なのは、
未来から逆算した改善の設計なのです。

「未来志向の改善」が生み出す3つの変化

未来から逆算して改善を進めると、
会社には次の3つの変化が起こります。

①現場の目的意識が揃う

「この改善は何のためにやるのか？」
その理由が共有されることで、
社員一人ひとりが“納得して動く”ようになります。

結果として、改善が続く。
人に言われて動くのではなく、
“自分たちの未来を創る”感覚に変わります。

②ムダな施策が減る

目的が明確になると、
「それって本当に必要？」と立ち止まれるようになります。

例えば、「DXを導入すれば効率化できる」と思っていた会社が、
実は“整理すべき業務の見える化”が先だった。

そんなケースは非常に多いです。

未来から逆算すれば、
「今、本当にやるべきこと」が自然と見えてきます。

③人が辞めない組織になる

未来志向の改善は、“人の意欲”も変えます。

「どこに向かうのか」が明確になると、
社員は安心して力を発揮できます。

逆に、ゴールの見えない改善は、
“努力が報われない疲れ”を生みます。

だから、改善を文化として根付かせたいなら、
“理想の未来像”を共有することが第一歩です。

改善を進める前に、立ち止まって考えるべきこと

改善の会議を始める前に、
たった3つの問いをチームで話し合ってみてください。

この改善は、会社の未来像とどうつながっているか？
この改善で、誰が幸せになるのか？
この改善を続けた先に、どんな理想が描けるか？

この問いを通じて“方向性”を合わせるだけで、
改善の質が一気に変わります。

「整える」とは、“未来から今を設計する”こと

私は、経営者の想いを現場で動く計画に変える“整え屋”として、
企業の仕組みづくりや業務改善を支援しています。

改善とは、
“悪いところを直す”ことではなく、
“未来をつくるために今を整える”こと。

どれだけDXや効率化を進めても、
その方向がズレていれば理想には近づけません。

未来から逆算して“整える”。
それが、本当に会社を変える改善の第一歩です。

一緒に「未来へ向かう改善」を描いてみませんか？

もし今、改善を進めているのに成果を感じられないなら、
それは“方向性のズレ”があるサインかもしれません。

あなたの会社の理想像と、現場の現状。
そのギャップを“見える化”するところから一緒に始めましょう。