やってるつもりの改善が、会社を止めている

green field near mountains

「頑張ってるのに、なぜか前に進まない」

「うちは改善やってるから大丈夫」
「社員も意識して、会議も定例化してる」
「みんな真面目に取り組んでくれてる」

それでも――会社の勢いが出ない。
数字も伸びず、現場も忙しいまま。

もし今、あなたの会社がそんな状態なら、
もしかすると“改善しているつもり”になっているかもしれません。

そう、「改善」しているのに、実は“止まっている”会社が多いのです。


「動いている=前進している」とは限らない

多くの企業で、改善という言葉が日常化しています。
「改善活動」「5S」「報告会」――どれも良いことのはず。

でも、それが
「動くための動き」になっていないでしょうか?

・会議で話し合ったけれど、実行されない
・報告書を提出して、安心して終わる
・目標を立てるけど、現場が追いつかない

これは「改善をやっている」ようでいて、
実際は“改善ごっこ”になっている状態です。

本当の改善とは、会社を動かす仕組みを変えること。
つまり、「やること」より「仕組みの整え方」に目を向ける必要があります。


“改善してる感”の正体は、「やった安心」

改善が止まってしまう原因の多くは、
「やっている」という安心感にあります。

人は変化より安定を求めます。
「会議をした」「発表を終えた」――それだけで“動いた気分”になってしまうのです。

けれど、その安心が変化を止めるブレーキにもなります。

改善とは、現状維持のための活動ではなく、
未来を作るための挑戦です。


成果が出ない会社に共通する「3つのズレ」

これまで多くの現場を見てきて、
“やってるつもり”の改善に共通する3つのズレがあります。


① 目的のズレ

何のための改善か、共有されていない。

経営者は「利益や仕組みの改善」を望み、
現場は「作業のやりやすさ」を求める。

どちらも正解ですが、方向がズレたまま進むと、
努力は散らばり、成果が出ません。


② 行動のズレ

改善が「形」になっていない。

資料や報告は増えるのに、現場は変わらない。
数字より“やってるプロセス”を重視する。

成果が出る会社は、「動きの質」を見ています。
改善案を“試し、結果を見て、次に活かす”というサイクルを回せているのです。


③ 評価のズレ

「上に見せる改善」になっていませんか?

本来は“現場が良くなる”ための活動が、
「報告のための活動」にすり替わっていませんか?

評価の基準を「報告量」から「変化量」
これが、“改善してる感”を卒業する最初の一歩です。


改善を“続ける仕組み”に変えよう

成果を出す会社は、改善を“活動”ではなく“仕組み”にしています。

・情報がバラバラなら、見える仕組みをつくる
・判断が属人化しているなら、ルールを整える
・人が動けないなら、環境を整備する

改善とは、人を変えることではなく、仕組みを整えること。
その仕組みができた瞬間、会社は自然に前へ進み始めます。


「整える改善」で会社は再び動き出す

私は、経営者の理想を“現場で動く計画”に変える整え屋として、
中小企業の業務改善と仕組み化を支援しています。

改善とは、努力を増やすことではなく、
努力を成果に変える道筋を整えること。

今のやり方を少し変えるだけで、
止まっていた会社が、再び動き出します。


「やってるのに動かない」なら、一度“整えて”みませんか?

改善活動を頑張っているのに成果が見えないなら、
それは「止まっているサイン」かもしれません。

今こそ、“整える改善”に切り替える時です。

経営者の理想を、現場が動く仕組みに変える――
その一歩を一緒に踏み出しましょう。

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