数字を動かすのは、“見えないムダ”の発見力

green leafed tree beside body of water during daytime

忙しいのに利益が伸びない理由

「社員は全力で働いている」
「機械もフル稼働している」

それでも、売上や利益が思うように伸びない――。
そんな悩みを口にする経営者は少なくありません。

原因は、努力不足ではなく “見えないムダ” にあります。
現場に潜む小さなムダが積み重なり、売上や利益を削っているのです。

そして厄介なのは、そのムダが数値には表れにくく、経営者の目に届きにくいという点です。


改善は「悪いところ直し」ではない

多くの経営者は「改善=悪い部分を直すこと」「コスト削減=節約」と考えがちです。
しかし、改善の本質はもっと前向きです。

改善には2つの方向性があります。

  1. 売上を伸ばす改善
    DXを導入して営業マンの事務作業を削減する。
    その分、顧客訪問や提案に時間を充てれば、行動量が増えて売上が伸びる。
  2. コストを下げる改善
    手作業や重複作業を効率化し、1つの作業あたりの原価を下げる。
    浮いた工数を別の業務に回すことで、生産性が向上する。

つまり改善とは、
「数字を動かす仕組みづくり」 なのです。


会社を解剖して見える“見えないムダ”

現場を解剖していくと、数字に表れにくいムダが次々と見つかります。

  • 誰も見ない報告書の作成
  • 同じ情報を何度も入力する二重作業
  • 属人化したやり方に頼りきった業務
  • 形式的に残された承認フロー
  • 「とりあえず」で動いている手作業

社員は真面目に取り組んでいます。
けれども、それが利益に結びついていないなら、会社にとっては“見えないコスト”です。

例えば、社員が毎日30分余計な作業をしていたとします。
50人いれば1日で25時間。
1年で3000時間以上。

この時間を売上に直結する活動に使えていたら――。
経営の数字は大きく変わっていたはずです。


売上・原価・工数をつなぐ改善導線

“見えないムダ”を削減すると、数字は連鎖的に動きます。

  • 工数削減 → 原価低減 → 利益率向上
  • 事務作業削減 → 営業時間拡大 → 売上増加

つまり、売上・原価・工数は一本の線でつながっているのです。

この導線を描き直すことこそが、改善の本当の役割です。
単なるコストカットではなく、余力を利益につながる活動に振り分けること。
その積み重ねが、会社の未来を変えていきます。


整え屋として伴走する改善

数字を動かすには、まず“見えないムダ”を発見する力が必要です。
そして、それを見える化し、改善の導線につなぐことが重要です。

私は「整え屋」として、経営者や幹部の皆さんと一緒に現場を解剖し、

  • 属人化を外して誰でもできる仕組みに変える
  • ムダを削ぎ落とし利益を圧迫しない体制をつくる
  • 思考停止を打破して未来を描く視点を取り戻す

このプロセスを“動く計画”に変える伴走をしています。

「数字を動かす改善がしたい」
「惰性の作業を削ぎ落とし、未来に余力を生み出したい」

そう思うなら、ぜひご相談ください。
一緒に“見えないムダ”を解剖し、数字を動かす改善を始めましょう。

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