突然ですが、こんな作業に心当たりはありませんか?
Aさんが入力したデータと、Bさんが入力したデータが食い違っている。 どちらが正しいのか確認する。修正する。また確認する——。
これ、「データの整合を取る作業」です。
一見、地味な事務作業に見えます。 でも実は、これが会社の中でもっともムダな工数を生んでいる作業のひとつです。
❶ 複数の場所から情報が入ってくると、何が起きるか
たとえば、給与管理。
- 勤怠は現場のシートに記入
- 残業は別のExcelで集計
- 交通費は紙の申請書で提出
- 最終的に経理が全部を見比べて給与計算
これ、情報の入口が4つあります。
入口が複数あるということは——
✗ どれが「最新・正確なデータ」かわからない ✗ 食い違いが起きるたびに、人が確認・修正に動く ✗ 確認する人のスキルや注意力で、品質がバラつく
人が介在すればするほど、工数は増え、品質は下がる。
これは、担当者が悪いのではなく、仕組みの設計の問題です。
❷ 解決策はシンプル。「情報の入口を1つにする」
業務改善の鉄則のひとつに、こんな考え方があります。
「情報のINPUTは、少なければ少ないほどいい」
入口が1つなら、整合を取る必要がそもそも生まれません。 「どちらが正しいか」という問いが、最初から存在しないからです。
理想の姿はこうです。
情報は1か所に1回だけ入力される ↓ 必要な人が、必要なときに、同じデータを参照する ↓ 確認・修正・転記という作業がなくなる
これが実現すると、担当者の工数が減るだけでなく、「確認ミス」「転記ミス」というヒューマンエラーが構造的になくなります。
❸ 「整合を取る作業」は、価値を生んでいない
経営者の方に、ぜひ一度考えていただきたいことがあります。
社員が毎日行っている「確認・照合・修正」という作業、 これはお客様に価値を届ける仕事ではありません。
データが複数の場所から入ってくるという仕組みの欠陥を、人の手で補っている作業です。
ある支援先では、この「整合作業」だけで月に数十時間が使われていました。 (※実際の支援をもとにしたモデルケースです)
その時間を、提案・フォロー・改善活動に使えたら—— 会社はどう変わるでしょうか?
❹ 入口を減らす設計、3つのステップ
では実際に、どう進めるのか。
【STEP①】今の情報の流れを”全部”書き出す どこから情報が発生して、誰がどこに入力して、誰がどこを参照しているか。 まずこれを可視化するだけで、ムダな入口が浮かび上がります。
【STEP②】「唯一の正解データ」を決める どのシステム・どのファイルが「マスターデータ」なのかを決める。 これがないまま改善しようとすると、また複数の入口が生まれます。
【STEP③】入力する人・タイミング・場所を一本化する 誰が・いつ・どこに入力するかを決め、それ以外のルートをなくす。 最初は少し不便に感じても、続けることで「確認作業ゼロ」の状態が実現します。
まとめ:「人が整合を取る仕組み」は、すでに限界を迎えている
人手不足の時代に、「人が頑張ってデータを合わせる」という運用は、もう続きません。
仕組みを変えることで、人は確認する仕事ではなく、考える仕事・動く仕事に集中できます。
情報の入口を減らす。たったこれだけで、会社のバックオフィスは劇的に変わります。
「うちの会社、どこから手をつければいい?」 そう感じた方は、ぜひ一度ご相談ください😊
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